
〜Editor’s コラム〜
『なんで?は責めの言葉』
“なんで売上が悪いの?”
“なんでこの仕事終わってないの?”
なんで、なんで・・・この「なんで」を日頃店舗において多用していませんか?
これは特に、店舗の店長さんや責任者の方に多い傾向があるかもしれません。
例えば店長さんが昨日1日お休みでした。
翌日店舗に出勤すると、売上も悪いし頼んでいた仕事もできていない。
ファッション業界でも美容業界でも、よくある日常ではないでしょうか?
このような状況を目にすると「なんで?」と思ってしまうのはしょうがないことだと思います。
それだけ仕事に真摯に向き合っていることですから。
しかし、朝のミーティングなどで昨日の状況を確認する際に「なんで?」「どうして?」を使ってはいけないのです。
本来これらの言葉には、相手を責めてしまう意味合いが含まれています。
そのため「なんで?」「どうして?」と尋ねられた販売員たちは、自分が責められている気持ちになり必死で言い訳を考えてしまうのです。
店長さんには責める気持ちがなくても、です。
こうなってしまうと昨日の率直な状況は分からず、ただただ言い訳だけが並んでしまいます。
ではどのように聞くと効果的でしょうか。
例えば、売上が悪ければ「昨日は売上が悪かったけれど、お客様が少なかったの?」という聞き方はどうでしょうか。
これなら販売員たちも、昨日の状況を正直に話してくれると思います。
つい、“なんで”や“どうして”といった言葉は頻繁に使いがちですが、従業員たちの本心を聞き出す為には使わない事をお勧めします。
【Style MOREコラム】
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